朝倉市立十文字中学校 平成24年度夏季講習会




福岡県朝倉市十文字中学校に指導に行きました
十文字中学校のある三奈木の地は、福岡藩の筆頭家老を幕末まで260年の永きにわたり務めた三奈木黒田家が治めた由緒ある土地です。

荒木村重に幽閉された黒田孝高(官兵衛)の命を救った加藤重徳の真義を見極めた忠義に対し、感謝の意を持って次男を引き取り息子長政の弟のように育て、後に黒田の姓を与えられて初代黒田一成(かずしげ)と成ります。
その武勲は素晴らしいもので、黒田家二十四騎の中でも最も若くして加えられておりますし「黒田藩に一成あり」と称される程で七剛将の一人となっております。

武勲の誉れ高いのみで無く、清岩禅寺を建てその教えを広めたり、春日神社や美奈宜神社の再建する等、至誠の精神にも富んでおります。又、武術にも力を入れて、色々な修行をした強力な武士集団を作るなど、文武両道の素晴らしい武将だったようです。

この三奈木黒田家には、西国に伝わった「柳生新影流兵法」が伝わっております。優れた当主の下には優れた武将が仕えており、その子孫の元には、今も柳生新影流の免許皆伝の巻物も残っているようです。

この由緒ある三奈木の地の十文字中学校の佐々木校長よりお声が掛かり、今年の夏は生徒16名が夏休みを返上しての稽古となりました。慣れない刀を持ち暑さとの戦いでしたが、素直な皆さんはしっかり「業」を受け留めて稽古に励み、体育祭では全員で無事演武出来た事を、大変嬉しく思っております。

今回、この様にiェ藩黒田家に縁の深い三奈木の十文字中学校で指導できたことは、錬心館としても大変意義のあるものでした。
古文書を紐解いて下さった佐々木校長や境教頭先生並びに剣道部顧問の山崎先生、皆様のご理解とご協力に深く感謝致しております。


お疲れ様でした